Aromen der Natur

IFAアロマセラピスト(IFA aromatherapist)、助産師(Midwife)、看護師(Nurse)のアロマ&ハーブの暮らし

アロマセラピーの機序①嗅覚

今日は前回お話した

「アロマが心と体にどのように作用するのか」について書いていきたいと思います🌿

まずは、どのように精油が人の体の中に入っていくのかですね。

 

アロマセラピーの伝達経路

アロマセラピーの使い方には色々な方法がありますが、精油が体内に取り込まれるルートとしては4つあります。

 

①嗅覚からのルート

②呼吸器からのルート

③皮膚からのルート

④消化器からのルート

 

④のルートについては、フランスやドイツでは、精油が入っているカプセルをお薬として医師が処方することもありますが、日本では行なっていません。(精油は日本では雑貨扱いなのです…)

 

今日は①の嗅覚からのルートについてお話します😊

 

*嗅覚と大脳の関係

みなさん、嗅覚は他の感覚器(視覚や聴覚など)と違う経路を経て、脳に伝わっていることをご存知でしたか?

 

大脳には、大脳新皮質大脳辺縁系があります。

大脳新皮質→理性や知性を司る

大脳辺縁系→本能や情動、記憶を司る

 

視覚や聴覚は、情報をまず大脳新皮質に伝えますが、嗅覚はまず大脳辺縁系に伝わります。

嗅覚は、昔から人間が生き延びるためにとても大切な役割を果たしていたんです。危険なものをいち早くキャッチしたり、食べられるものかを見極めたり。人間は、気づかない間に香りを認識していて、本能的に危険なものを避けることができるようになっているんですね。

 

現代はストレス社会だと言われていますね。本当にそうだと思います。

本能や感情で行動するよりも、理性や知性が重要視されていて、社会もそれを求めますよね。「本当は〜したいけど、〜をやるべき」と本能と理性が相反する現象が、日常生活の中でたーくさん起きていると思います。

そのズレがストレスになっているのかなぁ、と私は思います。

 

でも本能ばかりで行動をすると、社会の中で浮いてしまいますよね。笑

 

そこでアロマの出番です✨

いつも理性と知性でいっぱいの頭の中を、アロマを使えば一瞬(0.2秒以下 笑)で本能と向き合う時間に変えることができます。

 

*嗅覚からのルート

精油の香りは揮発性があるので、まず空気中を漂います

→嗅ぐことによって鼻の奥の嗅細胞に届きます

→その情報が嗅神経を伝わり嗅球に届きます

→嗅策を介して大脳辺縁系に伝わります

→その情報が視床下部にも伝わるため、ホルモン分泌を整えたり、内臓の働きや免疫機能を調整したりする

 

香りを嗅ぐと気分がリラックスしたり、眠気がさめ集中力がアップしたり、お腹がグルグル鳴ったり…
香りは、こうやって私たちが知らない間に全身に様々な影響を与えているんですね🌸

 

*香りと本能の関係

匂いを嗅ぐと考える間もなく、瞬時に「好きor嫌い」と判断できますよね。それは本能が反応しているんです。

 

人はその時の心身の状態によって香りの好みが変わります。ずーっと好きだった香りが、ある日突然「そうでもないかも…」と思ったり、この香り苦手だなぁと思っていた香りが、「あれ?こんなに良い香りだったっけ?」なんてことがよくあります。

私は生理前になると、やけにゼラニウムの香りが良い匂いに感じることが多くあります。

 

本能は、自分に必要な香りを知っているんですね。どうしてこの香りに惹かれるんだろう?どうしてこの香りが苦手なんだろう?という視点を持つと、面白い発見ができたり、自分自身と向き合うことができたりします。そこがアロマの魅力のひとつです💕

ちょっと占い的な要素もあるので面白いですよ〜😊

 

なので、リラックス効果が高いと言われるラベンダーも、好きじゃないと意味がありません。ラベンダーが苦手な方は、同じように酢酸リナリルやリナロールが含まれるベルガモットや、ちょっと高価ですがネロリとかの方が合っているかもしれないですね。

要は、自分にとって心地よい香りの精油を嗅ぐことが大切なのです🌸

 

*アロマセラピストの役割

アロマセラピストは、苦手だなぁと感じる香りを、他の精油とブレンドすることで、その方にとって心地よい香りに変身させることができます。これは、アロマセラピストの腕が試される部分でもあります💪✨

単品ではあまり好きではない香りも、他の精油とブレンドすることでカバーしたり、引き立たせたりすることができるんですよ🌿

また、アロマは相乗効果があるので、ある程度精油をブレンドした方が、効果をより高めたり、刺激の強い成分を緩和させたりすることがらできるのです。(クエンチング効果と言います)

その方にしっかり必要な成分(精油)を入れつつも、その方の好みに合った香りを作ることがアロマセラピストの力量だと思います。

これは、経験と研究の積み重ねが必要なので、私も色んなブレンドを試し、日々精進していきたいなぁと思っています✨

 

今日はこの辺で🌿

読んでいただきありがとうございます😊

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今日、横浜を散歩中に見つけたローズマリーのお花です。淡いブルーがきれいで癒されますよね💕

 

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アロマセラピーとは?

アロマセラピーとは

アロマセラピーとは、植物の花や葉、枝や根、木や樹皮、柑橘類の皮などから抽出される精油を使って、心身の不調を癒したり、健康増進に役立てる療法のことを言います🌿

香りを使った療法=芳香療法とも言いますね。

 

アロマセラピーでは、この精油を使って、香りを拡散させたり、吸入したり、植物油に希釈してマッサージを行なったりして心身を癒し、より健康に導きます😊

 

精油の正体

みなさんは街中でお花やハーブを見かけると、香りをかぎたくなりませんか?

私はお花やハーブを見つけると、フレッシュな香りを嗅ぎたくてたまらなくなります😍

この植物が放つ香りの正体が「精油」なんです。

精油には、一つの植物に100種類以上(ローズには500種類以上🌹)の芳香成分が含まれていると言われています。その成分ひとつひとつに薬理作用があるのです。

 

例えば、ラベンダーやプチグレンには、酢酸リナリルやリナロールという成分が含まれます。この酢酸リナリル、リナロールには鎮静作用があるためリラックスや不眠に効くと言われているんですね。

またティートリーには抗菌、抗ウイルス作用があるテルピネン4オールが含まれるため、オーストラリアの病院では医療従事者が使う手指消毒剤の中にティートリーの成分を加えているところがあるそうです。

またこの辺りは、精油の知識として今後お伝えしていきますね。

 

色んなことが分かってきている精油ですが、まだまだ解明されていない成分がたくさんあるため、植物の持つ力は未だ未知の領域です。

 

人間は植物の持つ精油の力を借りて、リラックスしたり、感染予防に役立てたり、風邪症状を緩和したり、ホルモンバランスを整えたりしています。

では植物は何のために精油を作るんでしょう?

 

*植物にとっての精油の役割

私たち人間や動物には、足があります。

危険を察知したら逃げたり、より生きやすい環境に移動をすることができます。

一方植物は、根を張った場所から一生動けず、天候の変化や害虫に襲われたときに、自ら対処しなければなりません。

植物は乾燥が激しいと、根から水分を吸い上げて、葉っぱから水分を蒸散させて湿度を高めたり、害虫を寄せ付けないよう精油を放散させて昆虫を忌避したり、逆に花粉を運んでもらうため昆虫を誘引したりします。また、強力な紫外線による細胞へのダメージを最小限にするため、抗酸化物質を作り自身を守っています。

だから抗酸化物質は、根よりも地上部に多く含まれ、紫外線の強い熱帯の植物に抗酸化作用が強い植物が多いんですね。

 

*まとめ

様々な術を駆使して、根付いた環境に合わせて生きる戦略家の植物…

植物ってすごいですね✨

そんなパワーの持ち主の植物の力を借りて、私たちも生活に役立ててみませんか💕?

 

次回は、精油がどのように人間の体や心に作用していくのかお話していきますね✨

それでは😊おやすみなさ〜い💤

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この写真は6月のドイツのラベンダーです。

ミツバチブンブンで、とても良い香りでした💕

 

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初めまして【このブログを読んでいただくにあたってのお願い】

こんにちは😊

Aromen der Naturのブログに来ていただきありがとうございます🌿

 

私は現在、助産師として働きながら、空いてる時間に自宅でアロマサロンをやっています。

 

このブログでは、アロマやハーブ、リフレクソロジーや健康に関すること、またプライベートにいたるまで様々なことをみなさんと共有できたらなぁ、と思っています🌸

 

このブログを通して、みなさんと一緒に、心も体もより健康に✨より美しく✨なっていけたらと思います☺️

 

細ーく長ーく更新していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします🙏

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このブログを読んでいただくにあたって

このブログで出てくるアロマやハーブの効果効能は、全ての方に即効性があるわけではなく、効果が出るわけではありません。

また、疾患がある方や妊娠中、授乳中の方、アレルギーがある方等には使えない精油やハーブがあります。他にも光毒性がある精油や敏感肌の方には使用を控えた方が良い精油もあります。できるだけ必要な情報を載せていきますが、使用前に各自まず確認していただき、不安がある場合は主治医に相談してから使いましょう🌿

このブログでご紹介しているレシピは、私が作ってみて良かったものを紹介しています。このブログに掲載されている使用方法に伴って生じた健康上の問題や精油使用に関するトラブルについての責任は負いかねますのでご了承ください。